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2025年 5月 7日 意図的に合格をつかむために
みなさまこんにちは。
横浜国立大学理工学部2年の奥山です。5月になりました。
4月から1カ月が過ぎましたが調子はいかがでしょうか。
この1か月間で学習の方法、習慣は確立されましたか?
その方法を続けていくことで、おそらく学力を得ることにつながるでしょう。
ただし、それが非効率だったり、間違った方向に進むものだったりしたら修正していく必要があります。
そのためには自己分析が欠かせません。
受験においては自己分析といっても、ただ自分自身を分析するのではありません。
自分の答案、自分の学習方法、それらのつながりについてなるべく相対的に、客観的に考えていくべきです。
ここでは自己の分析をするにあたって気を付けてほしいことを述べていきます。
まずは、なるべく具体的にすることです。
例として、私が浪人時代に見つけた自分の傾向を挙げます。
数学では有名角におけるsinやcosの変換でのミスが多くありました。
sin(π/3)を1/2としてしまったり、cos(3π/4)を-√3/2としてしまったりして点数をおとすことがしばしばありました。
また、英作文では冠詞の抜けが多いということを自覚していました。
ここまで自分のミスの傾向を具体的に把握できていると、対策するのは容易です。
sinやcosの変換のときは計算するスピードを落として慎重に行い、
英作文の見直しは名詞の冠詞をチェックしようと意識すればよいのです。
自己の分析を次の対策に直結させるためには、自己の傾向を具体的に把握することが重要でしょう。
次に、手で書き出して文字化することです。
これには様々な効果が期待できると考えています。
第一に思い出すことができることです。
人はすぐに忘れてしまいます。
昨日の夕飯はギリギリ大丈夫でも、1週間前の夕飯は特別なものでない限り忘れてしまっているのではないでしょうか。
1カ月前にしてしまったミスをまたしてしまわないことを目的として、1か月前の記憶を1分前にブラッシュアップするために分析結果を手元に置いておいていただきたいのです。
次に、シンプルにまとめることができます。
頭の中でぼんやり抱いているイメージに枠組みを与える要領です。
悩み事も書き出してしまえばそんなにたいしたことなかった、という経験はありませんか?
考えていることを文字化して再び目で認識することで内容を整理することができるのですね。
浪人生活はまとまった時間を確保して一つの目標をかなえられる、
これ以上ない絶好の場です。
「頑張って勉強したから合格しました!」だけでは、
『よかったね、おめでとう、これからもがんばって』で終わりです。
「どこをどんなふうに力を入れたから合格できました!」
と、意図的に合格をつかむ姿勢を忘れないでほしいです。