そのスランプは本当にスランプ? | 東進ハイスクール 新宿校大学受験本科 大学受験の予備校・塾|東京都

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2021年 10月 15日 そのスランプは本当にスランプ?

こんにちは、担任助手一年の瀧本です。

10月ですね。世間一般で言う夏休み期間が終わり、秋になってきて、受験本番が近くなってきたと感じる人は多いのではないでしょうか?人によっては、冠模試と呼ばれる模試を受験し、数値化された自分の実力が帳票となって返却され、現実味を帯びた結果に対して焦りを感じているという人も多いと思います。

かといってその一方で、受験直前期ほど勉強の融通が利かない訳でもなく、今から始めても、方向転換をしても、まだ試験本番には間に合う!といった事がらがたくさん残されている期間でもあると思います。

焦りに飲み込まれて勉強の方針を見失ってほしくない!

この時期に書く今回のブログは、皆さんに今一度冷静な分析を心掛けるように促すリマインドです。

本題に入りますが、皆さんの中で、今スランプに陥っているという人はいますか?

「スランプ」は夏に受験した複数の模試の結果が返ってくるこの時期になるとよく聞く言葉です。

成績急低下&停滞現象、「最近になって〇〇の点数が落ちてきたんだよな。」という現象がいわゆるスランプです。

この10月の時期とは、焦りもあってか内容よりも点数そのものにこだわりを持つようになる時期、また4月にはきちんと出来ていた分析も、慣れから怠るようになってくる時期です。

そんな時期、模試の結果を見て例えばこのような捉え方をする人がいるかもしれません。

「直近3回の数学の点数が全部良くなかったんだけど。。。これスランプだよ、急に数学が苦手になってきてしまったみたい」

3回分各々についての点数の原因を探ることなく、3回連続で点数が悪かったという事実だけに着目してそれを勝手に一般化し、得体のしれない”スランプ”という共通の原因が数学の実力全体を下げてしまっていると捉える。

もし冷静な分析をしたうえで本当に共通の原因が見つかったのならそれで良いのです。ここで問題として強調したいのは、

焦りから分析を怠り、実はすべて別々の原因で失敗しているのに、そのことに気づくことなくスランプという曖昧な言葉で成績の悪い状態を片付けてしまっている可能性があるということです。

そうして、次のテストの成績もどうせ悪くなるだろうと根拠のない思い込みをして、最悪その教科に対する勉強の意欲が低下していってしまって。。。(負のスパイラル)

当たり前ですがテストの問題は毎回異なるので、そこで生じるミスもよく見れば毎回異質なものであることが多いです。

なので、そのスランプは実は全然種類の異なるシングルミスがたまたま同時期に重なっただけである可能性が高く、急にその教科が苦手になってしまった、次もどうせ点数が悪くなるとは言えないのです。

落ち着いて結果を見てみれば、簡単に見極められるようなことだと思います。

これまで長い時間かけて積み重ねてきた実力は必ず残っています。訳も分からず急に一気に崩れてしまうなんてことはありえません。

ただ焦りが募るこの時期で、ちょっとした分析をも行わず、帳票の点数欄のみを見ている状態になっていると意外と気づけないことかもしれません。

スランプを”スランプ”と捉えてしまうと今度は本当にスランプになってしまいます。

 

焦らず、点数だけにとらわれず、4月の時点では出来ていた冷静な分析を怠らずに行うようにしましょう。

もしかすると、そのスランプは全く深刻に捉えるようなものではないのかもしれません。

まだ時間はあります、初心を忘れず引き続き頑張りましょう!

最後までお読みくださりありがとうございました。