夏休みの意義とは | 東進ハイスクール 新宿校大学受験本科 大学受験の予備校・塾|東京都

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2022年 7月 19日 夏休みの意義とは

担任助手4年の志波です!

いよいよ夏休みですね!

夏を制した者が受験を制すと言われますがその通りだと思います!

かなり正確に表現するならば「9月以降の志望校対策を効率良く、円滑に進めるためには8月までに基礎の地盤を固め、受講した内容に関しては理解→定着というところまで学習を進められている者が受験を制す」だと考えています。

何が言いたいかといいますと「8月まで受験の基礎となる知識や読解は何としても完成させろ」ということです。

ではそもそもなぜ8月までに基礎の総復習を行う必要があるのでしょうか。明確には2つの理由があると考えています。

1つ目は「基礎の修得が遅いと過去問演習をはじめとした志望校対策の取り組みが遅れ、他の人と比較して徹底的な分析や対策を行うことができず、合格率を下げてしまう可能性があるから」です。

志望校対策(過去問演習)の目的は「大学学部の回答の作り方、選択肢の作り方を分析し、その傾向を知ることで正答率を上げる」ことにあります。この作業には膨大な時間がかかり、また時間をかければかけるほど合格率は上がると考えています。それゆえ、基礎の修得が出遅れてしまうと志望校対策を開始する時間が遅くなり、相対的に分析にかける時間が短くなってしまうので8月までに修得する必要があると考えています。

2つ目は「基礎の修得ができていないと、志望校対策に取り組んでも根本的な原因がわからずかえって時間がかかってしまう上、伸び率として非常に悪いから」です。

よくあるパターンとして基礎の修得が遅れてしまったけど「周りが皆、過去問演習している時期だから自分もやろう!」という生徒をよくみかけますが、それははっきり言ってNG行為です。過去問演習で得点を取れない原因分析として「知識や基礎的な読解によるもの」か「傾向を理解できていない、解答までのアプローチがわからない」という2つに分類されると考えています。基礎を修得した人であればこの原因を正確に発見できますが、修得していない人はこの原因を正確に判別することが出来ないと考えます。というのも、間違えた問題が本当に取らなければならない問題なのか、捨てないといけない悪問なのか見分けることが出来ないからです。過去問演習に取り組むにあたっては、前提となる基礎知識を身に付け、そのうえで何が足りないのかを分析する学習なので中途半端に取り組んだとしてもそれは徒労に終わる可能性が高いです。

以上のような2つの理由から、志望校対策に取り組む前の8月の段階で基礎を修得する必要があると考えています。まとまった勉強時間が確保できる夏休みを有効活用して9月には良いスタートを切れるように計画的に且つ効率的に学習を進めていきましょう!