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2022年 6月 1日 現役時に足りなかった2つのポイント

 こんにちは。今年から新宿本科校の担任助手となった牧瀬です。昨年一年間この校舎で勉強して東京大学理科一類に合格しました。今年一年間よろしくお願いします。

 さて4月から浪人生としての生活が始まって2か月が経ちました。皆さんはどのような姿勢で学習に取り組んでいますか。ここでは参考までに私自身の現役と浪人のときでの勉強を振り返ってみようと思います。

まず現役の頃の私の受験勉強は次のようなものでした。

  • 苦手科目・苦手分野だけに偏った勉強
  • 模試の結果(判定)に一喜一憂。分野ごとの得点や知識の定着度には目を向けていない。
  • 「このままではまずい!」と思い、とにかく問題集を解きまくる。
  • 「東大を受けるならこれくらいはできないと」と思い、友達から勧められたレベルの高い参考書に手をつける。なかなか進まず挫折する。
  • 簡単な問題でも解くのに時間がかかる。
  • 答えを見て「そういうことか」と納得しただけで終わる。解きなおしをしない。
  • 反復した回数にだけこだわる。どれだけ定着したかに目を向けていない。
  • 自分がミスしやすいポイントをチェックしていない。
  • そもそも何ができていて何が出来ていないのか分からない。

 この中でいくつかは心当たりのあるものがあったのではないでしょうか。現役の頃はこのような勉強をしていたので、勉強は続けてはいるものの思うように成績が伸びず、ただ挫折感のみが自分の中に残りました。

 浪人生としての1年を終えた今、改めて当時のことを振り返ってみると、決定的に足りなかったものが大きく2つありました。それは次のポイントです。

①基礎知識の徹底

②学習を組み立てる力

 

1つずつ説明していきます。

 まずは、①についてです。多くの人にとって今の時期は基礎を固める時期だと思います。レベルの高い大学を目指す人ほど、「これで自分の目指すレベルに届くのか」という不安を抱くかもしれません。しかしどんな応用問題であっても、解くカギになっていることが基本的な知識の理解や考え方にあることは多くあります。また、自分では分かっているつもりでもいざその知識を使おうと思うと使えなかったりすることも多くあります。受講などを通して、これまで分からなかったことを発見し、しっかりと埋めていきましょう。

 次に、②についてです。学習を進めていると、自分の立てた計画通りに行かないこともあると思います。また、模試などで自分が思ったように結果が出なかった時には、「今の勉強法でいいのか」という不安がわいてくることもあるかもしれません。現役の頃の自分はただその場の感情にまかせて勉強内容を大きく変えてしまい、結局何も身につかないということを繰り返していました。このような時に大事になってくるのが、自分自身を分析し学習内容に反映させる力です。まず、自分に何ができて何ができないのかをはっきりさせる。次になぜできないのかを客観的に分析し、どのようにすれば解決できるのかを具体的に考える。そして実行に移す。言葉にするとごく当たり前のことのように思えますが、実際にやるとなるとなかなか大変です。どのように計画を立て、実行していくのがよいかは人によっても異なります。ある意味では腰を据えて勉強に取り組める今の時期だからこそ、自分自身にもしっかり向き合っていけるのだと思います。試行錯誤しつつも、自分に合った学習方法を模索していきましょう。

 この一年間、私も担任助手として皆さんの学習をサポートしていこうと思います。一緒に頑張りましょう。最後まで読んで下さりありがとうございました。