過去問と目的意識 | 東進ハイスクール 新宿校大学受験本科 大学受験の予備校・塾|東京都

ブログ

2022年 9月 17日 過去問と目的意識

東京大学2年、担任助手の古屋亮です。

もう1年の半分が過ぎようとしていますね。なかなか成績が上がらない人にとってはこの半年はあっという間に思えて、残された半年という短い時間に焦りを感じてしまっているかもしれません。しかし、やるべきこと(あと受験までどれくらい時間があり、自分が受かるには何点とればよいのか、その為に何をどう勉強するべきかを考え、実行すること)はいつになっても変わりません。現役生はもちろん、本科生の皆さんも、きちんと勉強していれば受験当日の朝まで実力は伸び続けます。あせらず自分と向き合いながらコツコツ毎日成長しましょう!

今回は過去問の目的について僕の考えを話したいと思います。

皆さんは何のために過去問を解いていますか?受ける大学の問題傾向、時間配分の目安を知る、今の自分の実力を測るなど色々あると思います。どうせやるのであれば、きちんと目的を意識しながら、自分の実力が最大限あがるように取り組んでほしいので、僕が考え得る過去問を解く目的、意識次第で何が得られるのかを全て書き出してみました。

①問題傾向を把握する

②時間配分の目安を知る

③今の自分の実力を測る

④忘れている知識を確認する

⑤知識を増やす、定石を増やす

①,②→試験本番での立ち回り方を決めるためのものです。問題傾向、時間配分の目安を知り、自分の得意分野苦手分野を考慮して本番での問題を解く順番、時間配分を決めておくことができます。

③.④→これからの勉強方針を決めるためのものです。合格までに何が足りないからどうやって勉強していくのか、残り時間と相談しながら勉強計画を立てる参考にすることができます。

⑤→自分の実力をあげるためのものです。「教科書や参考書、問題集で実力をあげ、過去問でそれを試す」という意見をよく聞きますが、個人的な意見としてはそれには反対です。反対というか、過去問ほど自分の実力をあげるのに適した教材はないと思っています。

過去問というのは、高校生までの全ての勉強の集大成として、色々な知識、考え方を織り交ぜながら、その理解が生徒にあるかを問うために大学の先生方が作られたものです。つまりたった一問に対しても、それを解き、復習することで吸収できる知識や考え方が山ほどあるということなのです。

このように、過去問を解く目的は様々あり、それぞれでその活かし方も変わってきます。ただ闇雲に解きまくるのではなく、自分は何のために解いているのか、これを解き、復習したらどんなことを身につけられるはずなのかをきちんと意識して取り組みましょう!

最後まで読んでくださりありがとうございます、応援しています!