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2018年 10月 3日 “センター対策いつから始める?”問題

 担任助手2年の松澤です!ライブ授業紹介以来の投稿となりますね。

 

 最近は秋雨前線と度重なる台風の影響で連日雨が続き、なかなか気分が乗ってこない嫌な時期だなぁと感じております。いつの間にか気温の方も夏に比べて10度近く低下しているので、生徒の皆さんは体調を崩さないように気を付けてくださいね。

 

 本題に移りましょう。グループ・ミーティングや質問相談などで、生徒と話しているとたびたび、

センター対策っていつから始めればいいですか?

といったようなことを尋ねられます。この疑問に対する私なりの答えを以下で示します。

 

 が、その前に一言。この手の問いを真剣に投げかけてくる人は大抵、直近に受験したセンター試験型の模試などの結果が悪く、目標と現状との差に絶望し、早くセンター対策を始めなきゃと不必要に焦っているだけな感じがします。該当するなぁと感じる人は、もう一度冷静に現状を分析し直し、早急な対策が本当に必要かどうかよく考えてみてください。

 

 さて、いつ始めるべきかの問題ですね。

 

もちろんこれは、現状の実力、志望校のボーダーラインor足切り点、使用する科目数、配点に対するセンター試験の点の比率、センター利用、など様々な要因によって人それぞれ変わってきます。しかし、旧帝大、医学部、早慶などの難関大を目指す人であれば、本格的な対策は本番の1~2カ月前から始めれば十分間に合います。(私は12月のセンター試験本番レベル模試の翌日ぐらいから始めました。)

 

ここで言う「本格的な対策」の状態というのは、センター後に控える国公立二次試験や私大入試を見据えた勉強から、センター試験だけを見据えた勉強にシフトした状態のことを示します。センターでしか使わない科目や、記述型練習だけではどうしても得点が伸びない科目や分野などがある人は、それらに限って早期から策を講じるのは全然アリです。(私自身、センターでしか使わなかった地理Bや、模試での得点が不安定だった古文・漢文に関しては、10月頃から過去問演習や大問別演習などをこなしながら知識の復習を始めていました。)

 

そもそもセンター試験の対策をガチガチに固めるメリットはあまりないです。なぜなら、

①センター試験を解くのに必要とされる知識・発想のほとんどは二次試験の勉強をしていれば事足りる

②あまり早い時期にセンター対策を始めても、記述練習の時間を減らしてしまうことになるだけ

③二次試験よりもレベルが低いセンター試験のレベルに慣れすぎてしまう

④いくらセンター型の演習を積んでも、基礎事項(知識・計算・解法・スピード)が備わっていなければ、点数が大きく向上することはない

⑤難関大ではセンター試験の配点は低い(ことが多い)

などの理由からです。

 

 また、本格的な対策としてやれることは、本当にセンター特化で局所的なものばかりだと思います。それゆえ、長い時間は必要ありませんし、むしろ、長い時間を割くべきでありません。(過去問演習以外で私がやっていた本格的な対策は、センター試験特有の出題形式に慣熟する、副教科の知識を詰め切る、解く順番を最適化する、メモの書き方を研究する、見直しの仕方を研究する、マークミスをチェックするタイミングを設ける、マークミスをしない工夫をする、パニックになったときの回復法を考える、新形式を予測する…などでした。)

 

 以上を踏まえれば、ギリギリまで二次試験や私大入試を想定した勉強をし続け、本番直前でセンター試験特化型の勉強を集中的にやるのが一般的な大学合格への道として最も効率的だろうというのが結論です。そのギリギリをどこまで遅くまでもってこれるかは、皆さん次第ですね。

 

 長くなりましたが、読んで下さりありがとうございました。いろいろ考えてみてください。また、次のブログでお会いしましょう。

 

 

担任助手 松澤