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2025年 12月 8日 行動と目的
担任助手3年の黒田です。
インフルエンザが流行っているようですから、こまめな手洗いうがいを欠かさないようにしましょう。
ちなみに私は受験期のこの頃は生姜ドリンクを飲んでいました。
とても美味しく、健康に良さそうだったのでお勧めしておきます。
さて、今回は私が受験期に読んだ本に書かれていた、行動と目的の関係について皆さんと共有したいと思います。
ある者が、「A」という究極的な目的を達成するために、その手段となる「B」という要素の研究に専念したと仮定します。
この行為者は、「A」を達成するためには「B」は不可欠な基盤である。
ゆえに、「B」の研究に専念することは論理的に正しいと考え、その研究に勤しみました。
しかし、その人は「B」の研究に専念する過程で、目的「A」に直接結びつく具体的な行動(例えば、「A」を実現するための環境の整備・改良)が疎かになり、目的「A」の達成が結果的に遅れていってしまい、「A」を達成できなくなりました。
この問題の根源は、行為者のとった行動が、論理的には正しいにもかかわらず、実践的な目的の達成という観点から見ると、優先順位を誤っている点にあります。
如何なる行動よりも重要なのは、行動そのものよりも、その行動が目的達成のためのロードマップ上で占める地位です。
つまり、実践的で利益になるような行動をするためには、その優先順位を認識しなければならないということです。
論理的な思考に基づく行動はそれ自体間違っていませんが、只々目的との関連性や比重を考慮せずにおこなった分析に基づく行動というのは、無秩序で不合理な活動で終わりかねません。
全ての行動に共通する目的に結びつかぬ行動は、たとえどんなに論理的思考に基づいたものであっても、不合理なものです。
こうした順序と関連性(優先順位)というのは、目的に対する正しい理解によってのみ得られます。
そしてその理解が、個々の行動に然るべき意義と方向を与え、その重要さに応じて行動を振り分けることを可能とします。
この構造を学習に当てはめると、私たちのする学習・勉強が私たちの学力を規定するのではなく、学力についての認識が学習と認めるべきものを規定しているのだとも言えます。
決して努力が無駄な訳ではないのですが、その方向性を誤ると遠回りになってしまいかねません。
何が必要か必要でないかをよく考えてみてください。
とはいえ、誰もが最短、最高率で勉強できる訳ではありません。
私に関していえば、この時期は精神的に不安定で登校できない日もあり、そういう意味では遠回りの連続でした。
何かに行き詰まった時はしっかりと休息をとりましょう。
これからの時期は特に時間的不安から闇雲に勉強をしがちですが、焦りは禁物です。
今まで勉強してきた自分に自信をもち、やるべきことを着実にこなしていきましょう。
皆さんの努力が結実するよう応援しています。





