直前期でも、アウトプットの時間はケチるな | 東進ハイスクール 新宿校大学受験本科 大学受験の予備校・塾|東京都

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2023年 12月 12日 直前期でも、アウトプットの時間はケチるな

こんにちは。東京大学法学部3年の久留です。

12月も半ばなのに暖かい日があるせいで、温度差が体にきついですね。体調に気を付けていきましょう。

さて、今回は入試直前になってもアウトプットの時間をケチらず、数学の初見の問題を解ききることの大切さについてお話ししたいと思います。

私の経験則(数学に相当苦労し、足を引っ張られてきた人間の経験則)ですが、数学はかなり経験値がものを言います。「解けた!」という経験があればあるほど、初見の問題にあたったときに「この定石とこの定石を組み合わせればうまく解けるんじゃないか」という勘が鋭くなります。また、「解けた!」という経験によって自信がつくので、「この問題難しそう…」というバイアスがかかりにくくなり、難しく考えすぎず素直に解けたり、問題の読み間違いが減ったりします。そして、制限時間内にミスなく解くためにも、やはり最後まで解ききる訓練が必要になります。

入試直前は時間がなくて焦りますから、インプットだけで直ちに点数につながりそうな知識系科目に走ったり、数学でも考える時間がもったいなくてすぐ解答を見て解法を覚えるという勉強法に走ったりしてしまうことがあると思います。

ですが、直前期の数学の「解けた!」経験値が少ないと、数学が「伸びない」どころか、「点数が下がる」ことがあるのです。

ここまで、直前期でもきちんと数学の初見の問題を解ききることの意義を示したので、初見の問題で悩む時間がもったいないんじゃないかという焦りを捨てて、解ききる訓練をおろそかにしないでほしいと思います。ただし、必ず、演習ごとに個々の目的をもってやるようにしてください。解ききる訓練を続けても、それが合格までの道と関係のない訓練であれば、当然効果は出ません。

逆に、自分の現在地と合格のために必要なことを見据え、目的をもって解ききる訓練をしていけば、入試本番でも訓練してきた結果としての「いつも通り」が出せるようになるはずです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。