ブログ
2025年 10月 7日 過去問演習をする目的
こんにちは。慶應義塾大学4年の文川です
突然ですが皆さま、以下の漢文を書き下せますでしょうか? (書き下し文は最後に載せます)
知彼知己、百戦不殆。
不知彼而知己、一勝一負。
不知彼不知己、毎戦必殆。
私は、過去問演習を本格的に始める今だからこそ、この文をしっかりととらえて欲しいと考えています。
そもそも我々が過去問演習をする目的とは何なのでしょうか?
それが上の漢文に詰まっているのです。
つまり過去問演習を行うことで、
・彼(=敵、目標)がどのようなものなのかを知る
・己がそれに対してどの程度の距離にいるのかを知る
この2つを理解し、今後の受験本番までの自分の動き方(勉強スケジュール)を再確認するために行うのです。
よく受験生が陥ってしまいがちなミスとして「どれくらい点が取れたのか」の部分に執着しすぎてしまうものが挙げられます。
かく言う筆者もそうでした。
確かにそれも大事ですが、それだけでは“志望校合格”という目標に対して少し行き当たりばったり過ぎます。
先の漢文で言うなら「一勝一負」つまり勝率50%というわけです。
さすがに受験本番でそんなリスキーな勝負をしたくはない。
だからこそちゃんと分析するわけです。
自分も過去問も、徹底的に。
例えば
・そもそもどのような問題がどの程度の割合で出題されているのか?
(これは過去問演習講座の全体概観などを見る、先生に相談するなどしましょう。)
・その上で自分が間違えた部分はなぜ間違えてしまったのか?
(時間不足?集中力不足?実力的、配点的に捨ててもいい問題だった?など)
↑この部分は担任や担任助手の先生の力も借りるといいと思います。
そうして、自分が“今一番対策を講じるべき勉強が何か?”定めてから、志望校別単元ジャンルなどの問題演習やテキスト復習を、その分野が得意分野になるまで徹底的に行いましょう。
それにより最短ルートで合格まで向かっていけるはずです。
健闘を祈ります。頭を使い全力で頑張ってください。
【書き下し文】
彼(かれ)を知(し)り己(おのれ)を知(し)れば、百(ひゃく)戦(せん)殆(あや)うからず。
彼(かれ)を知(し)らずして己(おのれ)を知(し)れば、一(いっ)勝(しょう)一(いっ)負(ぷ)す。
彼(かれ)を知(し)らず己(おのれ)を知(し)らざれば、戦(たたか)う毎(ごと)に必(かなら)ず殆(あや)うし。





