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2026年 7月 12日 経済学でハックする学習戦略

担任助手4年の加藤です。

突然ですが今日は経済学部らしく受験勉強をあなたという貴重な資本(時間と体力)をどこに投資するかという「経営シミュレーション」として捉え直してみます。

1.「限界(Marginal)」とは?

 経済学の基礎に「あと1単位追加したら、どう変化するか?」に注目するアプローチがあります。

 この追加分の成果を、限界効用と呼びます。

 人間が同じ行動を続けると、得られる成果や感動はだんだんと減っていく。

 これを「限界効用逓減の法則」といいます。これを勉強に当てはめてみます。

  • 1時間目: 脳が新鮮なため、英単語を30個覚えられる(限界効用:30)
  • 2時間目: 疲労が出て、英単語は20個に減少(限界効用:20)
  • 3時間目: 飽きと睡魔により、英単語は10個が限界(限界効用:10)

 時間は同じ1時間であっても、後半になるほどリターンは下がっていきます。

 

2.リソース配分の最適化

 限られたリソースから、最大の成果(総得点)を出すための定理があります。

 それが「限界効用均等の法則」です。

 少し考えてみましょう。

 【条件】勉強時間は2時間。投資効率は以下の通りです。

  • 英語: 1時間目は+10点、2時間目は+5点
  • 数学: 1時間目は+8点、2時間目は+4点

 このとき、2時間をどう配分するのが正解でしょうか。

 

  • 感情による投資(失敗):
  • 「英語がなんとなく不安だから」と2時間全てを英語に突っ込む

 得られる成果は、10点 + 5点 = 15点

 

  • 経済学的な投資(勝利):
    • 最初の1時間:1番利益の大きい「英語(+10点)」に投資
    • 次の1時間:リターンの高い「数学(+8点)」に投資

 得られる成果は、10点 + 8点 = 18点

 

 次の1時間の限界効用が最も高い教科にリソースを配分する。

 これだけで、勉強時間は全く同じなのにノーコストで3点多くもぎ取ることができます。

 

最後に

 もちろん、人間の心やこれからの努力のすべてを、こうした数値だけで表せるわけではありません。

 私が伝えたかったのは「ただ闇雲に続ける」のをやめてみませんかということです。

 自分の体調や集中力を把握し戦略的に休憩を取り、教科を切り替える。

 受験勉強は、どれだけ長く席に縛り付けられたかの勝負ではありません。

 さあ、明日はどのマスに、あなたの貴重な1時間を投資しますか?